中国市場で戦うの最近のブログ記事

中国市場で戦う(7)

 ・販売価格は安いですか?
・若者をターゲットとした商品ですか?
・実用的な商品ですか?
・一目で何に使うか理解できますか?
・中国に実店舗を持っていますか?
・中国に信頼できるパートナー、代理店はありますか?
・小ロットでも販売することができますか?
・中国消費者の日本のイメージに合っていますか?
・安全・安心をアピールできる商品ですか?
・自社しか製造することができない商品ですか?
・コピーされにくい商品ですか?
・エコをアピールできる商品ですか?

ECやるならまずこれらをチェックしましょう。

中国市場で戦う(6)

 良いものをつくっても売れるわけではない

 
良いものを作っていれば売れる。それは確かに真理ではある。かつて日本の会社は世界が驚くほどの精巧な製品を作り、世界中で日本製品を売ってきた。世界の誰もがみたことのないような高い品質を誇る製品を世界が目の当たりに、極端に言えばほうっておいても世界中の会社が日本の製品を買いに来たのであり、そういう意味では"良いものを作っていれば売れる"を実際に身近に体験してきたのが日本の企業なのである。
 
しかし時代は変わった。日本の企業は依然として高い品質の製品を作っている。ただ、日本、日本の企業以外にも優れた製品を作る国、企業が登場し、相対的にみれば日本企業の地位は下がった。簡単に言えば埋もれるようになってしまったのである。今、世界の市場にはたくさんの商品、たくさんのブランドがあふれかえっており、安いモノから高いモノまで、良いモノから悪いモノまで、デパートでも、スーパーでも、インターネットでも売られているものは無限に近く、玉石混淆の状態にある。そんな状態では、仮にとても良いものを作っていたとしても、それがすぐ売れることにつながらない可能性が非常に高い。
 
特に中国市場は、良いモノから悪いモノという以外にも、本物と偽物という要素も加わるため、消費者は商品を買うにしても、それが良いモノなのか、悪いモノなのかだけでなく、本物なのか偽物なのかという点も考えなければならないのであり、商品ひとつ購入する際の情報収集のリテラシーは相当に高く、消費者としても百戦錬磨である。そんな世界でも有数の厳しい目をもつ消費者がいる中国市場で、製品の良さだけで勝負するというのは、よっぽどものすごいモノで無い限りは最初から勝ち目がないのであり、それは簡単に言えば素手で草原に狩りに出るようなものである。
 
狩りに出るには武器がなければならない、中国市場で製品を売るときの武器は簡単に言えばそれは「情報」ということになる。更に言えば「製品に関する情報」であり、この情報を中国の消費者にどのように発信し、伝え、浸透させ、流通させるかがモノが売れるかどうかの鍵となる。極言すれば、この「製品に関する情報」がなければどれほど良い製品であっても中国では売れないのである。
 

中国市場で戦う(5)

 中国では「小さく始めて、大きく育てる」は難しい

 
本気度というのは気持ちだけにとどまらない。どれだけの人間を投入するのか、どれだけの予算を投入するのか、どれだけ最高の製品を投入するのか、中国は今世界で最も競争が激しい市場であり、世界の名だたるグローバル企業が"覚悟"をもって乗り込んでくるところである。そんな市場で成功しようと思ったら"小さく始めて、大きく育てる"なんて悠長なことは言っていられない、小さく始めて芽があるとわかるとあっという間に競争相手に真似されて出し抜かれることになる。著作権や知的財産権の管理が先進国に比べて進んでいない中国ではアイデアやデザインを盗まれたとしても、それに文句を言う話の持っていき所はないのである。だとすれば、本当に中国で成功したいと思うなら、"大きく始めて、巨大に育てる"計画がなければ、理想的な成功は望めないし、結果として"労多くして功少なし"になってしまう可能性が高い。
 
繰り返しになるが、世界のプレイヤーが今中国市場を目指している。企業も、ヒトも、カネも、モノも皆中国に集まってきている。ここで勝負して、更に勝利するには、並大抵の覚悟では不可能だし、"小さく始めて、大きく育てる"なんて言っていては競合他社からぬるい相手と思われても仕方無い。P&Gの中国市場での広告宣伝予算は、言うまでもなく巨大である、中国の家電量販店チェーン蘇寧電器はついにトップの国美を業績で抜いたが、同社の新店舗開店速度は一日二店舗という速度である。キャリア大手チャイナモバイルの09年の純利益は1兆5,200億円である。SAMSUNGは中国の3G時代を見据えて携帯電話領域でとんでもない規模で開発予算を投じている。化粧品大手LOREALはアジアの拠点をシンガポールから上海に移し、中国の大学と提携して優秀な学生を青田買いして、自社の研究開発センターで育成している。次世代鉄道入札のために、SIMENSは自国の首相を中国に連れてくる。こんな市場で、"小さく始めて、大きく育てる"が果たして通用するだろうか。そうしたアプローチを否定するものではないが、こと中国市場ということで言えば、成功の可能性は薄いと言わざるを得ない。

中国市場で戦う(4)

  中国で商売をしようと思ったとき最初に何をするだろう。本を読む、調査をする、知り合いに話を聞いてみる等々、様々な方法が考えられるかもしれない。ただ、もし本当に中国で商売をしようと思うなら最も良い方法は、実際に中国へ行くことだ。中国に一定期間住み着いて、現地の生活に溶け込んでみれば本や調査では見えてこない中国と中国の消費者が見えてくる。中国市場で成功していると言われる韓国や台湾の人がすごいのはこの点が徹底していることだ。彼らは中国で商売をしようと決めたら、一家を挙げて中国に移り住んでくる。もちろん、中国に住むだけでビジネスがうまくいくほど甘いものではないにしても、家族で移り住んでいる人と、本や調査で済ましている人が中国で戦えばどちらに部があるかはある程度想像がつく。

 
 移り住むという意味では多くの日本企業が駐在員を中国に送り込んでいるが、現地の人が到底住めないような高級マンションに住み、毎日外食の日本料理で済ましている駐在員という存在はどこかで中国に根付いていない。中国に移り住んでいる点では来ないよりは良いとしても、上の韓国人や台湾人のような本気の人たちとは意気込みが違う。一時期中国で韓国企業の夜逃げ騒動が社会問題となったことがあったが、逆に言えば中国で失敗したら夜逃げするしかないほど中国にかけていたということも裏返しでもあり、日本企業はそんな韓国企業や台湾企業とも戦っていかなければならないのであり、ときにみかける日本人の危機感のなさは、中国市場の日系企業の将来が決して楽観視できないことを物語っていると思う。
 
 つまり、簡単に言えば重要なのは"本気度"であり、中国市場でどれだけやっていく覚悟があるかということである。"これからは中国の時代"という言葉が日本のメディアでも連日踊っているが、日本人や日本企業はその言葉の意味をあまり突き詰めて考えていないように思える。言葉では"中国市場は最重要"と言っていても、ヒト・モノ・カネの中国への投資は、言葉ほど重要視されているとは思えない規模の会社も多い。極端なところでは、日本人駐在員が一人で、総務、人事、広報、総経理を担当しているような会社も少なくない、だとすれば"中国市場は最重要"という言葉はあまりにも軽すぎであり、それで中国で成功しようと考えるのはあまりにも中国を甘く見ている証拠と言われても仕方がない。
 
 "どれだけ本気で中国に取り組むか?"言葉だけではなく、実効性の伴う施策が今の日本企業に求められているのであり、本当の意味で"本気"になった企業だけが中国で最終的に成功を収めることができるというのは間違いない。

中国市場で戦う(3)

  どれだけの意欲と本気度をもって中国市場に取り組むか、それがこの巨大な市場で成功するか否かの鍵となっている。それは企業の規模というよりも、自社のリソースのどれだけの部分を本気で中国市場に投入する気があるかという一点に集約される。最近、よく中国市場へ進出したいという話がいろいろなところから入るようになってきた。一応正直に実情を紹介して、今となっては既に遅いと思うというお話をさせていただくことが多いが、それでもどうしてもやりたいというお客様には、どれだけ本気なのかを聞くようにしている。ここで"とりあえず最初は小さく・・・"という言葉が出てくる場合、成功の確率はとても低いことになるだろう。

 
 だからといって"中国が駄目ならもう後がない・・・"というのも困りものである。なぜなら日本でうまくいっていない会社が、求められるタフさが日本の比ではない中国で成功するとは思えないからである。どんな会社でも挑戦する権利はあるが、成功している企業は相当の覚悟を持ってやっているし、失敗している企業はやはりそれななりにしかやっていないという点で共通している。例えば、服飾のショップを開店するにしても、知り合いの紹介で安いところが見つかったからという理由だけでそこに開店しているようなことがあまりにも多い。立地が重要な服飾ショップで、友人の紹介というだけで店舗を決めるというのでは成功はおぼつかないし、これは極端な例だとしても、似たような状況はたくさんある。

中国市場で戦う(2)

だとすれば、日本企業が中国市場において成功を収めるために足を引っ張る他の外国企業には無い足かせがとれた今、尚苦戦する企業が多い原因は一体何なのであろうか。日本を代表する大企業はほぼ中国市場への進出を終えたか、もしくは経験したといえる現在、賞賛されるほどの成功をおさめている企業や、未来への手応えを感じさせる企業がある一方で、苦戦を強いられている企業が多いのもまた事実である。

 

 苦戦の原因は、様々あげられる-マーケティング戦略の間違い、市場の未成熟、中国消費者の習慣の違い、不当競争、人材不足、反日感情、等など-。それは一見もっともな意見のように思えるが、よくよく考えるとこうしたことは中国市場に進出する前から予想のできたことであり、これらの理由は結局後付けにすぎないのである。中国市場に進出することを決めた時点で、これらのことはすべて考慮し、準備できていなければ成功はおぼつかないのであり、それは中国市場に限らずどのような市場に参入するとしても同様である。

 

 日本企業は、よく"小さく始めて大きく育てる"ということを言うが、少なくとも大企業が中国市場で展開し、そして成功を収めようと考えるなら、"大きく始めて、更に大きく育てる"と考えるほどの覚悟と準備がなければ、冷静で理性的、製品に対してシビアな目を持つ消費者が多数存在する中国市場で成功する可能性はゼロに近いといえる。

中国市場で戦う(1)

 中国市場で、日系企業が展開する場合、よく言われるのが反日感情というものだが、これは当然無視することはできないと言えるものの、それが直接的に中国市場でのビジネス失敗につながることはほとんどない。中国の消費者は製品購入に関しては冷静で理性的であり、自分の買い物の動機やブランドの選択に歴史的経緯が影響することはほとんどない、これは特に若い層に顕著であり、逆に2008年以降、企業の製品品質問題が頻発して以来、逆に"日本製品"に対する"安全、安心"というイメージはより強くなっていると言ってよい。

 ECサイトで日本直輸入と宣伝されている製品が飛ぶように売れ、中国人観光客が日本へ旅行した際に、中国でも買うことができる日本の製品をあえて日本で購入するという現象がこれを証明しているといえる。こうした点からみても、反日感情というものは無視はできないにしてももはやそれが、中国ビジネスの大きなリスクとなりうる時代は既に遠のいているといえる。

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