中国の富裕層の話をしよう(3)

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 富裕層、お金持ちというのは交際範囲が広いので(たまに狭い人もいるが)、自分から一生懸命にならなくても情報はいろいろなところから入ってくる。
 
なぜなら、お金を儲けたいと思っている人、富裕層とお近づきになりたいと思っている人、自分もより富裕なお金持ちになりたいと思っている人は、現在の圏子からステップアップを目指して更に上層の圏子に仲間入りするために、そうしたきっかけになりそうな自分よりも格上のお金持ちに”お土産的な耳より情報”を提供することが多いからだ。
 
なので、富裕層、お金持ちの主要な情報元というのは、友人・知り合いという所謂口コミということになる。上述のような外部から入ってくる情報以外にも、どこの圏子にもメンバーの行動や決定に大きな影響を与える強力な情報を発信するインフルエンサー的な人物がいるが、圏子の規模やメンバーの関係によってインフルエンサーが1人の場合と複数の場合とがある。
 
圏子の中で1人圧倒的な影響力を持つ(経済力がある、強力なコネがある、カリスマ性がある)インフルエンサーがいるような場合には、圏子メンバーの行動指針、傾向がこの1人のインフルエンサーの行動に左右されることが多い。他のメンバーはこのインフルエンサーに対して、経済力、顔の広さ、カリスマ性という様々な理由から、一種の尊敬や畏怖の念を抱いているので(利益を得ようという打算が動機の場合も多いが)、このようなタイプの圏子は、1人の王様とその他のメンバーという構成のため、王様に認められれさえすればメンバーとして参加しやすいというメリットはあるが、逆に王様のご機嫌取りが欠かせないため、時によると王様のご寵愛を得たいがためにメンバー間で足の引っ張り合いが発生したりするというデメリットやリスクがある。
 
これとは逆に、圏子の中に特定の強力なインフルエンサーは存在せず、メンバーが皆同等の影響力を持っているタイプの圏子もある。このタイプの圏子は、外部からの情報の媒介が特定のメンバーに偏っていないため、圏子としての結束力は強くはないが、常に外部に対してオープンであり、メンバー毎に興味の対象が異なっているため、常にいろいろな情報が入ってくるというメリットがある。王様がいるわけではないので、圏子のメンバーと接触することは比較的容易だが、絶対的な決定者がいないために、圏子の全てのメンバーに認められるには時間がかかる(仮に圏子の中に1人のメンバーと非常に仲良くなったとしても、圏子のメンバー全員に認められていない間は、その1人のメンバーの友人に過ぎず、圏子の構成員とはみられない)。
 
 
整理すると圏子には王様がいる”縦断型”と複数メンバーが同等の関係を維持する”横断型”があることがわかる。全ての圏子がこの二つのタイプに分けられるわけではなく、多くの場合は、構成メンバーが多く、圏子内に複数の王様的な人物がいる”複合型”になっているが、”縦断型”であれ、”横断型”であれ、また”複合型”であったとしても、圏子を構成する富裕層、お金持ちが取得する情報は、外部からもたらされることが多く、
積極的に自ら摂取するという行為がきっかけのものは少ない。
 
もちろん、圏子の構成メンバーもそれぞれ普段からメディア情報等に接触はしているが、それだけで購買行動や行為が決定されることはまずなく、こうした普段の情報接触が圏子に持ち込まれ、メンバー間で咀嚼、消化され、圏子の共通認識として成立した空気が、圏子メンバーの最終的な購買行動や行為を決定する媒介になる。
 
なので富裕層やお金持ちにアプローチしようと考えた場合、メディアで発信する情報がどう届くかというだけでなく、その情報が圏子に持ち込まれた時にどのように咀嚼、消化される可能性があるというところまで見通しておく必要がある。
 
圏子メンバーの情報の摂取、咀嚼、消化についても一定のパターンが存在するが、それはまた次回に。

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このページは、qianlanが2011年5月31日 12:31に書いたブログ記事です。

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