中国奮闘記(18)

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 ちなみに、日本語学校で給料1,500元という当時の中国の人でもかなり底辺な部類に入る生活をしていた僕だったが、すごいことに已に結婚していた。

 
相手は大体想像がつくと思うが中国の女性だ、しかも一歳年上の姉さん女房だ。彼女はもともと航空会社に勤めていたCAだったのだが、日本留学のために職を辞していた。僕が中国に留学している間、彼女は日本に留学しているという遠距離恋愛は一応実を結んで結婚に至ったわけだが、彼女の周りでは当時相当の反対があったようだ。当時は僕の鈍感さと中国語能力の低さのなせるワザか、そうした空気に一切気づかず、面の皮の厚いのもいいところだったが。
 
彼女の家族、親戚、友人、知り合いは、彼女が僕と結婚することを決めたとき、頭がおかしくなったと思ったらしい、確かに日本人と言えば当時はそれなりに裕福でもあり、駐在員の生活ぶりも現地の中国の人とは天地の差があったわけだから、普通に考えたら日本人と結婚するといえば、ちょっとしたものだったはずだが、よりによって僕である。
 
二人がおつきあいしていたころから、僕は彼女に誘われてよく食事等に参加していたが、中国語能力も低い上に、言語能力に輪をかけてコミュニケーション能力が低かった僕は、食事会に参加しても一言も話さずに黙々とご飯を食べているだけで、かなり感じの悪い日本人に映っていたようだ。
 
本音を言えば、せっかくお呼ばれしたのだから、できるだけ会話に参加して、冗談の一つも披露したいと心から思っていたのだが、何せ会話のスピードが速いし、皆押しが強いので、言葉を差し挟むタイミングもわからない上、上海は上海語が普通なので、何が話されているのかもわからず、話題に入ることもできず、せいぜい「おいしいです」くらいしか言うことができなかった。
 
そうした国籍や性格の問題を抜きにしても、周りが納得も理解もできなかったのは、CAという華々しい仕事をしていた彼女が何故この貧乏日本人といっしょになることを決めたのかということだった。
 
”おまえは絶対に騙されている”と本気で彼女に忠告してくれる友人もいたそうだし、彼女のこれまでおつきあいしてきた男性と比較すると、明らかにワンランクどころか、3ランクくらい落ちる僕と結婚すると宣言した彼女をみれば、周りの人間は、彼女が壊れたと思っても至極当然の判断だろう。
 
逆に僕のほうは、彼女と結婚することを誰にも言っていなかったし、両親すら直前まで僕が結婚することを知らなかったわけだから、国際結婚にありがちないろいろな面倒はまったく存在しなかった。
 
はっきり言ってしまえば、社会経験、人間性、性格の良さ、経済力のどの点をとっても彼女は僕より優れた人だったわけだから、伝統的な結婚観に照らし合わせてみれば、ほぼ僕が彼女に嫁いだようなものだと思う。

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このページは、qianlanが2010年6月13日 14:18に書いたブログ記事です。

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